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本気の挑戦 ~シルクブレイズスポーツ GR86用カーボンドア、重量は5.16キロ~

シルクブレイズスポーツがGR86用のカーボンドアを開発中だ。今回は上がってきたばかりの製品を特別に見せて頂いた。シルクブレイズスポーツの本気の挑戦は、ここからスタートを切る。

「1秒でも速くしたい。モータースポーツの世界ではそれはごく当たり前のことで、そんな風に考えている方が大勢います」とシルクブレイズスポーツの筒井サン。

「必要なのは軽さ。軽くすれば速く走れる。それも当たり前のことですね。そのために、鍛造ホイールを履かせたり、チタンマフラーを装着させたり、いかに軽くするかが、その世界では非常に重要になってきます」。

ただし、そのやり方では限界が来る。そして、その限界に納得いかない人のために開発したパーツが、このカーボンドアというわけだ。

「もちろん、そこまで追求するのはごく一部の限られた方だけです。しかし、シルクブレイズスポーツには、カーボンドアを作るための技術力とノウハウがある。そうならば、開発しないわけにはいかないですよね」。

片手でひょいっとドアを持ち上げ、ゆっくりと計量器に載せる。当たり前だが、純正のドアではこうはいかない。持ち上げるには2人がかりになる。しかし、シルクブレイズスポーツ GR86用カーボンドアは片手で持ち上げることができる。それほど軽いのだ。

デジタル製の計量器が弾き出した重量は「5.16キロ」。純正の重さが分からないので比較はできないが、確実に余裕で50%以上、軽くなっているに違いない。

シルクブレイズスポーツには、単純にカーボンでドアを作ればいい、という浅はかな考えはない。「交換後、純正機能を一つも殺さない」というのを開発目標の一つに掲げている。

「形状は純正のドアをそっくりそのまま再現しています。そうすることで、全ての純正機能を生かすことができます。パワーウインドウも戻せますし、オーディオも戻せますし。こうしたこだわりも、僕らシルクブレイズスポーツの特徴かもしれません」。

現状の段階は「ようやくカタチになったところ」で、この後、フィッティング調査に入るそうだ。純正のドアを外して付け替え、その時に不具合がないかを丁寧に確認していく。

「その行程がクリアできたら、まずは、D1グランプリで活躍している中村直樹選手のGR86に装着して頂くことになっています。中村選手には今シーズンから、シルクブレイズスポーツのエアロパーツを装着して頂いています。その流れで、このカーボンドアも装着して頂き、さらなる活躍に繋げて頂けたらなと思っています」

最終目標は一般ユーザーに向けた市販化。ただし、壮大な挑戦だけに、もう少し時間がかかりそうだ。

「一つ一つ、丁寧に確認しながら開発を進めて行きます。そして、『1秒でも速くしたい』という思いを必ず実現させます。このカーボンドアだけでなく、同時進行で他部分のカーボンパーツ開発も進めています。お披露目の際は、一気に、全パーツを公開できたらなと思っています」。

GR86用カーボンドアの商品化。ゆっくりだが、着実に動き出した一大プロジェクト。ご覧のK’SPEC NOWでは引き続き、そのなりゆきを見守っていく予定だ。

◉シルクブレイズスポーツ
http://www.kspec.jp/silkblaze/catalog/aero/sports/


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