和テイストの新タクシー【JPN TAXI】(ジャパンタクシー)
いよいよ始まった東京モーターショー。モーターショーといえば、じつは前回、そして前々回にお披露目されひそかに話題を集めたのが、次世代タクシーとして参考出品されていた「JPN TAXI」(ジャパンタクシー)なんです。その市販モデルが、2年前にアナウンスされた通り、先日10月23日からいよいよ正式に発売されました! これまでのタクシーとは大きく異なる、独特な風貌で注目を集める新型タクシーとは!? 実際に市場で見掛けるようになるのはもう少し先となりそうですが、一歩と足お先に見所をご紹介します!
【どんなタクシー!?/外装編】
日本伝統の紺色をメインカラーにレトロなデザインを採用した、全長4m越えの2ボックススタイル
今後深刻化することが確実となっている高齢化社会や、年々増している外国人旅行者など、日本の環境に変化にあわせて企画された新型タクシ「JPN TAXI」(ジャパンタクシー)は、ひと目でタクシーと判る特徴的なデザインを意識しつつ、メインボディカラーに日本の伝統的カラーとして様々な分野で重宝されてきた「深藍(こいあい)」を設定した2ボックススタイル。これまでのタクシーといえばクラウン、そしてセダンという認識を一変させる、ロンドンタクシーを彷彿とさせるスタイリングが最大の特徴です。
【外装SPEC】 ■全長×全幅×全高(㎜)/4400×1695×1750 ■ホイールベース(㎜)/2750 ■地上高(㎜)/145
コンパクトミニバン的フォルムともいえるボディのなかで一際目立つフロントグリルは、これまでタクシーの主役だったクラウンの流れを引き継いだという横基調モデルとなっています。タクシーといえばの、視線移動の少ないフェンダーミラーは電動式。グレード名称もユニークで、廉価版のローグレードが「和」(なごみ)、上級のハイグレードが「匠」(たくみ)となります。その匠グレードでは、ヘッドライトがLED式となっています。
利用者が外の景色を楽しめるように、ガラスエリアを意識的に広く設計。フロア高も低く、助手席はスライドドア化されるなど、乗降性も考慮されています。
バックドアは意識的に段差を設けるなど、セダン的な佇まいをそれとなく意識。写真のハイグレード「匠」のみ、テールレンズ上にさらに長尺のリアランプを設定するなど、反射板も含め、リアは縦基調がひとつの特徴となっています。
【どんなタクシー!?/内装編】
居住性の広さ、快適さ、乗降性など、乗る人便利な”おもてなし”の心を形に
コクピットまわりはドライバーの使い勝手を考慮した、機能性を優先した作りとなっており、タクシー業務に必要な計器類(配車システム、空調、ナビ、料金メーター等)を効率良くレイアウト。特筆すべきは、利用頻度が高いハザードボタンが、ステアリング右に設置されること! これ、便利ですよね!
ヘッドクリアランスは230㎜、前後席空間は1065㎜、ガラスエリアをできるだけ拡大と、開放感を徹底した後席。ハイグレード「匠」では天井送風口や風量調整機、シートヒーター機能も付きます。
乗降を助けるご覧のアシストグリップのほか、夜間、シートベルトバックルの場所がひとめで判る、オシャレなLED照明が後席に装備されます。光り方もさり気なく、いい感じです。
後席跳ね上げにより、クルマ椅子に乗ったまま乗車可能。隣には介助者も座ることができます。
気になる荷室は、401㍑と充分なスペースを確保。スーツケースを平積みで2個。ゴルフバックは4個収納可能です。
【内装SPEC】 ■室内長×室内幅×室内高(㎜)/2160×1395×1370 ■乗車定員(人)/5(クルマ椅子乗車時3)
【どんなタクシー!?/機能編】
パワーユニットは、液化石油ガスのLPGユニットにモーターを組み合わせた、ハイブリッドシステム(THSⅡ)を搭載。リッター燃費は19.4㎞をマーク。衝突回避支援システムの「トヨタセーフティセンスC」のほか、6つのエアバッグを全車に標準装備しています。ちなみに前後バンパーは3つに分割できるほか、レンズ類は外側のレンズだけを交換できる構造とするなど、事故等で破損しても最小限の交換で補修できるようになっています。
【機能SPEC】 ■エンジン最高出力(kW(PS)/rpm)/54(74)/4800 ■エンジン最大トルク(Nm(kgfm)/rpm)/111(11.3)/2800〜4400 ■モーター最高出力(kW(PS))/45(61) ■モーター最大トルク(Nm(kgfm))/169/17.2 ■サスペンション/Fストラット式、Rトレーリングリンク車軸式 ■トランスミッション/電気式無段変速 ■駆動/FF
【価格&グレード】
■和(なごみ)・・・327万7800円
■匠(たくみ)・・・ 349万9200円
■販売窓口/トヨタ店、トヨペット店
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