【K’SPEC NOW|特選コラム】ツライチってなに!? ホイールを買う時に知っておきたいキーワード
最終更新日|2024年1月10日
ホイールについて調べているとカスタム専門誌やドレスアップ専門Webサイトなどで必ず目にするキーワードが「ツライチ」です。このキーワードは一般の人はもちろん、一般的なクルマ好きにとってもまったく縁のないワードです。なのにもかかわらずカスタムの世界ではとにかく”ツライチ”が重宝されいます。いうなればツライチ至上主義です。となるとカスタムをするうえでは絶対に知っておかなければなりません。ここではカスタムにおける”ツライチ”をしっかりとレクチャーしましょう。
ホイールの”面(つら)”がフェンダーギリギリ
ツライチとは漢字で書くと「面一」となります。つまりホイールの面がボディの面に対してフラットな状態のことをいいます。車高がさがっているかさがっていないかにかかわらず、ホイールとボディの面がフラットであればツライチとよびますが、厳密にいえばある程度車高をさげたほうが、ツライチ状態をよりアピールできるでしょう。
ツライチという言葉自体がカスタムの世界特有なのにもかかわらず、さらに略して「ツラってる」「ツラッツラだね~」ということもあります。
また、完全なツライチ状態にするはなかなか難しいので「できるだけツラを出したい」といったりしますが、ここでいう「出す」はボディからツラを出すわけではなくて「ベストなツライチセッティングを出したい」って意味です。
さらにいうと、ツライチという言葉を使いすぎると日常生活においてギリギリの状態をすべて”ツライチ”と表現してしまうので気をつけましょう。ハッキリいって誰にも通じません。(例:「ジョッキにビールをツライチまで注ぐ」「忙しすぎて気持ちがツライチ」など)
では、純正はどうなっているかというとほぼどんなクルマでもボディに対して凹んだ位置にホイールの面があります。ホイールを真上や真後ろからみるとボディの面に対してホイールの位置が凹んでいるのがよくわかりますね。これは外国車よりも日本車のほうが顕著にあらわれており、スタイリングを悪くしているひとつの要因となっています。なので、ホイールを交換する場合はインチアップとツライチ(に近づける)を両立するとカッコよくなりますよ。
ツライチはどんなクルマでできる?
基本的にタイヤがついているクルマであればどんなクルマでもツライチ状態にできます。ただしそこにはクルマを知り尽くした緻密なセッティングが必要になってきます。なぜならツライチはホイールとタイヤのサイズが重要になりますが、車高のダウン量によっても必要になるホイールとタイヤのサイズが変わってきてしまうからです。
クルマによっては、車高を下げれば下げるほどホイールが内側に入っていく場合があるんですね。つまり、車高を揚げることによって内側に入る量を計算したホイールのサイズをチョイスしなければならないのです。
サイズ調整にはスペーサーが大活躍
■デジキャン・ワイドトレッドスペーサー
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■デジキャン・アジャスタブルスペーサー
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ツライチにジャストフィットなホイールがあればいいですが、なかなかみつからない場合はワイドトレッドスペーサーやアジャスタブルスペーサを使ってミリ単位の調整が可能です。
ホイールとハブの間に挟むことで、ホイールを外側にだすことができるわけですね。ワイドトレッドスペーサーとアジャスタブルスペーサの違いは厚さが違うので外に出したい量に応じて使い分けるといいでしょう。
サイズセッティングが難しければ車種専用ホイールを選ぶ!
■シルクブレイズ・ヴォルツァ
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ホイールのほとんどは汎用品ですが、なかには車種専用モデルがあります。こちらのシルクブレイズ ヴォルツァは30系アルファード&ヴェルファイアに向けた21インチホイールを設定しています。インチはもちろんのこと、リム幅やインセットまでジャストフィットするサイズになっているんですね。まずはここからはじめるってのもありです。
ツライチにしても車検は大丈夫なの?
ツライチを極めたいがためにホイールがボディからはみ出てしまってはもちろん車検は通りません。ただし、どこからどこの範囲がはみ出してはダメとルールが決められています。車軸(ホイールのセンター)を中心に前方30度、後方50度に範囲となります。ツライチセッティングを極めるときはこの位置をとくに注意しましょう。
では、みなさんカッコいいツライチを目指してくださいね!
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