北米国際自動車ショーで発表の、レクサスコンセプトをカスタム目線も踏まえ!!
2018年1月14日(日)から、アメリカのデトロイトで開催されている「2018年北米国際自動車ショー」(通称:デトロイトモーターショー)で、レクサスがクロスオーバーの新コンセプトカー「LF-1 Limitless」を世界初公開! 数々のネットニュースなどを騒がすこの話題車は、おおっ唸るカッコイイ技が満載です。他のニュースサイトでは伝えていない情報も含め、カスタム目線も多少からめつつリポートしますネ!
そもそもどんなクルマ!? 狙いは!?
LF-1リミットレスは、2025年までに、電動化、または電動グレードを全車種に設定することを目指しているレクサスの、未来をカタチにしたコンセプトカー。ガソリン、ハイブリッド、電気自動車、燃料電池車、プラグインハイブリッドなど、あらゆるパワートレーンの搭載を想定した、レクサスSUVのフラッグシップラグジュアリーカーとして提案される注目車なんです。
リミットレスの名の通り、制限・制約を設けず、高級感と高性能さ、新たな可能性を追求した1台となっています。
公表されているスペックは僅かしかなく
全長5014 × 全幅1986 × 全高1605㎜
ホイールベース2974㎜
これは、全高こそ低いものの、全長×全幅は現行レクサス・LXとほぼ同じレベル。
昨年末発売されたマツダ・CX-8と、全長×全幅比較であれば僅かに大きいサイズです。
低重心かつロングノーズ感が際立つボディデザインは、日本の刀をモチーフにしたとのこと。
溶解した金属を叩いて期待上げる、鋭利で、強靱な様を具現化したもので、デザインコンセプトは「MOLTEN KATANA」。「溶解する刀」です。溶けた金属が形作る滑らかなボディライン、流麗なフォルムは、これまでのレクサスにはなかったものですよね。じつにシンプルで、シャープ、そしてエレガントです。
映画「ターミネーター2」で液体金属のキャラが出てきますが、感覚的にはまさにあんなノリかも!? 溶けた金属からインスパイアしたフォルムは、じつに独特です。
ホイールは22インチ。コンセプトカーの場合、タイヤもワンオフするケースが多いですが、タイヤはミシュラン(235/40R22)と、どうやら市販品であるなど、コンセプトカーといっても、要所要所に現実味を感じさせる1台になっています。ちなみに後輪駆動です。
見所は!? ヘッドライト&グリル
かつてないほどにスピンドルがラインが強調されたフロントマスク。そのラインに沿うようにレイアウトされたヘッドライトとウインカーとおぼしきライト類と、コンセプトカーならではのハイパーな仕上がりです。グリルのメッシュもLマークに吸い込まれるかのような、中心寄りのデザインと、異空間満点。
ヘッドライトやウインカーと思われるライトは、点灯すると中央から左右上下へ向かって、写真の赤矢印のように光が流れて、パッと全灯するアクションありと、フラッシュや単純な点灯法とは違い、未来感も抜群。市販レクサス車よりも、スピンドルのバランスが上半身よりも下半身重視と、トヨタ車のデザインアイコンとなっている「アンダープライオリティ」らしさも感じてしまう、低重心感がインパクト大ですよね!
テールレンズやリアまわりは!?
リアセクションは、ある意味フロント以上に注目度満点。
テールレンズはバックドアも絡めた流麗なデザインで、レンズ側面に「LEXUS」の文字も点灯する仕組みで、細いレンズシェルの中で極細のファイバー風ラインが連なる様は、幻想的ですらあります。ボディのワイド感を強調する注目ポイントの1つです。
【写真①】リアバンパーの左右のダクトは、貫通したフィン付き仕様らしく、見た目のアクセントになるだけでなく、リアタイヤまわりに滞留する走向風を効率良く排出ためのアウトレットダクトとしてデザインされているそうです。
【写真②】凄いのがハイマウントストップランプ。ハイマウントといえば1つの細長いレンズというパターンが多いですが、コンセプトカーは左右分割式。それもそのはず、じつは天井のガラスエリアが極端に広いクルマとなっており、独特なガラスエリアから派生するようにリアウイングが伸びるという、斬新なデザインになっているんです。さすがにこれはカスタムでそのままマネはできませんが、例えばラッピングをする際、天井の一部だけを施工してブラック×ボディ色にするなどのノリで、ご覧のような独特なルーフを再現することは可能かもしれませんよね!
【写真③+④】リアバンパー裾にあるディフューザー風のパネルは別体式風と、単純な塗り分けではない奥行き感のあります。センターバックフォグを縦フィンでアレンジ技は、そのままワンオフで再現することもできなくはない!? バックフォグが横バーというケースは見掛けますが、縦バーでスクエア的に仕上げるセンスは、さすがレクサス! 灯体となるフィンをカラーアクリルで再現するという技も含め、今後のカスタムの参考になるのではないでしょうか?
インテリア関連はどう!?
内装は意外なほど、現実味のある仕上がり。ビッグなモーターショーでお披露目されるコンセプトカーでは、非現実的感が強いモデルが多い傾向がありますが、こちらは近い将来、本当に発売されるのでは!? と思えるほど、仕上がりはナチュラル。直感的な操作性を追求したディスプレイは、なんとドライバーの動きやジャスチャーを検知して、操作できるという凄い仕様に。コクピットまわりは、スイッチ類を極力排除したシンプル仕様となっており、なんとシフトノブがありません。
ちなみにシートは、ロゴは違うものの、発売中のRC Fでも採用されている、アスリート風のバケットが前後4脚も。後席間にあるコントロールパネルでは、ナビ操作もできるとのこと。
【写真①】ハンドル奥にあるメーターを挟むように左右にパネルがありますが、これはドアミラーの映像を確認するモニター。ドアミラーはご覧のような超小型のカメラ式となっており、その映像を視線移動少なく左右確認できる構造となっています。近い将来、こんな形のミラーがスタンダードになるかも!? です。
【写真②】ハンドルはそのまま市販品としてあってもおかしくないほどの、いま風なデザインですが、注目はそのスポーク頂点部。なんとスポーク内部に小型の表示灯が格納されており、シフトポジションなどが直感的に判る仕様となっているんです! 実際のシフトチェンジがハンドルの下部にあるスイッチで行うようです。ハンドルで全部操作できるようになっています。
【写真③】コクピットはドア内張りも含め、サテン調の雰囲気でクールに演出されています。とくにドア内張りやセンターコンソールパネル部には、LEDが星空のように埋め込まれており、幻想的です。
【写真④】エンジンスタートボタンは、押すとLEDが幻想的に光る、独特なアクション機能を内蔵。単純に押すだけでなく、これから走るというムードを盛り上げます。
【ナビ】ナビも凄いことになっており、交通状況などに応じて、ナビがドライバーに話かけるようなコンシェルジュ機能が付いており、例えば、レストランでの休憩を促し、場所を探す。ホテルを探し予約するなど、道案内だけに留まらず、様々な提案を行うそうです。このナビは前席だけでなく、後席、そして手持ちのスマホ、タブレットとの連動表示操作も可能とのことです。
と、矢継ぎ早に見所をご紹介させていただきました。
今回のコンセプトカーは、コンセプトとはいっても、部分部分を見れば現実味もあります。近い将来、この雰囲気を残した実車が発売されるのでは!? と期待してしまうほど、魅力的な1台です。
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