トヨタ「新型MIRAI(ミライ)」がリリース!航続距離が従来モデルの650kmから850kmに延長
トヨタ自動車は、燃料電池自動車の「MIRAI(ミライ)」をフルモデルチェンジし、2020年12月9日より発売を開始した。
MIRAIは量産車としては世界で初となる高級セダンタイプ燃料電池自動車(FCV)。2014年に初代モデルがリリースされ、フルモデルチェンジは今回がはじめて。
最大のトピックは、航続距離が大幅に延長された点。燃料電池システムを刷新したり水素タンクを2本から3本に増やしたりすることで、初代の650kmから2代目では850kmまで伸びた。
また、駆動方式がFFからFRに変更されている点も大きなポイントとなっている。
ワイド&ローを表現したエクステリア
デザインも初代モデルから一新。「SILENT DYNAMISM」をコンセプトに、スタイリングで選ばれるクルマを目指して細部に至るまでデザインを造り込んだ。
フロントは大きく張り出したコーナーの立体を基点にしてワイドな装いを強調。さらに、台形のロアグリルのボトム部分にレイアウトしたメッキモールがロースタイルを演出するなど、ワイド&ローなスタイルを実現している。
フロント同様、リアも張り出したコーナーによりワイドなスタイルを獲得。また、シンボルマークを跨いで一文字にレイアウトされたリヤコンビネーションランプがリアビューを彩る。
ボディカラーは新規開発色のフォースブルーマルティプルレイヤーズを含め、全8色をラインナップする。
高級感漂うプレミアムなインテリア
インテリアも実に高級感漂うデザイン。センターディスプレイにはワイドな12.3インチタイプを設定。ブラックの本革巻き仕様のステアリングがスポーティな雰囲気を作り出す。
カラーはブラック、ホワイト&ダークブラウンの2タイプを設定する。
航続距離が従来モデルよりも30%アップ
フロアトンネルのスペースも活用し、水素搭載量を従来モデルの4.6kgから5.6kgに拡大。
また、FC昇圧コンバータヘのSiC半導体採用や、2次電池としてリチウムイオン電池を採用したことなどにより、ユニット損失を低減。
さらにFCスタックの性能向上に加え、それを活用する触媒リフレッシュ制御の導入により、発電効率も向上。これらにより、従来モデルでは650kmだった航続距離が850kmまで伸びた。
気になる価格は710万円〜805万円。エコカー減税や環境性能割、グリーン化特例、CEV補助金などの補助金により、全グレードにおいて140万円前後の優遇を受けられるのがうれしい。
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