センチュリー、再検証。
豊田佐吉の生誕100周年を記念し、1967年にセンチュリーは誕生した。それ以来、ご存知の通り、各界のVIPから愛されるショーファーカーとしての揺るぎない地位を築いた。
そのセンチュリーが昨年、21年振りのフルモデルチェンジを果たしたわけだが、改めて、そんな日本の宝の凄さを再チェックしてみよう。
●塗装技術
7層コートの間に3回の水磨ぎ。最終仕上げはバフを使って鏡面処理。これはもはや、クルマの塗装レベルではない。
カラバリは、神威(かむい)、摩周(ましゅう)、飛鳥(あすか)、精華(せいか)という風に、日本語で表現するのもセンチュリーならでは。
ちなみに、神威はエターナルブラック、摩周はシリーンブルーマイカ、飛鳥はブラッキッシュレッドマイカ、精華はレイディエントシルバーメタリックのことである。
●サイドシル
前席と後席で、サイドシルの高さを変えているというのも驚きのポイント。もちろん、主賓が乗り降りしやすいようにするためだ。
室内空間は文字通り、最上級。無段階調整の電動オットマン、11.6インチのリアエンターテイメントシステムなど、恐ろしいほど高級な装備。
座面クッションの中には5つのコイルを組み込み、柔らかなタッチのファブリックがそれを包み込む。ちなみに、Bピラーの内側には靴べら入れがあるそう。そう、センチュリーというクルマはスニーカーでは乗ってはいけない(!?)クルマなのである。
●超高級装備の数々
鳳凰エンブレムは、もちろん、手彫り。フロントグリルは七宝文様。時計も七宝文様。上を見上げると、紗綾形崩しの柄織物という、聞いたことのない仕上げが施された天井が。
日本の宝であるセンチュリー。街中で見る機会は皆無だが、今年は数多くの皇室行事が控えており、もしかすると、お目に掛かるチャンスがあるかも!?
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