〈保存版〉今さら聞けない前後期の違い【トヨタ 30アルファード / ヴェルファイア】前編
最終更新日|2024年1月10日
ついに正式発表となった、トヨタ・30系アルファード&ヴェルファイア。ウェブニュースを中心に一斉に報道されているため、すでにチェックしている方も多いと思いますが、K’SPEC NOWでは単なる新車紹介ではなく、カスタムユーザーがもっとも気になるであろう、従来までの「前期型」と新発売の「後期型」の違いを、セクションごとにご紹介します。ちなみに正式発売は2018年1月8日〜です。人気の目利き講座第5弾、いざスタート。
まずは後期の全景を、車種別、グレード別に写真でザッと確認しましょう!
【前期】2015年(平成26年)1月26日〜2018年(平成30年)1月8日
【後期】2018年(平成30年)1月8日〜
今回行われたマイチェンでの「外観」に限った変更点は、フロントマスクに集中しており、バンパーとフロントグリルはガラッと変わりました。それ以外では、テールレンズとガーニッシュのみ変わっています。
注目① 【フロントバンパー&フロントグリル】
ヴェルファイアでは前期標準車が除雪の「ラッセル車」風と称された逆アール風のデザインがそれとなく継承。エアログレードのZ系では「バーベル」デザインと呼ぶ台形状のメッキガーニッシュがバンパーを広く覆うほか、ヘッドライトの下に、今夏マイナーチェンジしたヴォクシーを彷彿とさせるガーニッシュが採り入れるられるなど、判りやすいほど、激変しています。
ヴェルファイア↑ヴェルファイアでの注目はとくにZのメッキガーニッシュ。両端の下がバンパーリップ先限界でつながっているため、一般的な被せ型のハーフでは、メッキの上に被せることになるため、その雰囲気が失われる可能性があります。攻略のポイントになりそうです。
グリルの雰囲気は似ていますが、トヨタセーフティセンスP搭載もあり、エンブレム付近などが凹凸が強くなり、末端のルーバーがメッキからボディ同色となるなど、似て非なるデザインとなりました。
アルファード↑アルファードは標準車がスピンドル風形状から、ストンとロアグリルまで落ちる形状となり、グリルのインパクトが強烈にアップ。標準&エアログレードともにメッキガーニッシュが大胆に配されるようになるなど、より高級系の存在感のある顔付きに激変しています。
【バンパーまわりではここにも注目!】
注目したいフォグは、後期が一見楕円に見えますが、バンパーの裏から固定するタイプのようで、実際には同じ真円と思われます。が、問題はその搭載位置。バンパー自体の高さは変わっていないようですが、ご覧の通りフォグの位置が後期で低くなっています。フォグ位置は地上からの高さが決まっているため、大きなローダウンは注意が必要と思われます。写真はアルファードのエアログレードでの比較ですが、標準グレードやヴェルファイアでも同様のことがいえます。
ちなみにフォグの光源は前期では最廉価グレードで電球のハロゲンがありましたが、後期の全グレードでLEDが標準となりました!
【バンパーまわりではここにも注目!】
これはヴェルファイアだけの違いですが、ロアグリル上のナンバープレートが固定する太いバーがありますが、ここの色にご注目を。前期まではどのボディカラーを選んでもブラックでしたが、後期からはボディ同色に。ブラック系や紺系のボディカラーではあまり気にならないかもしれませんが、それ以外のボディカラーでは、顔全体を見た際、印象が変わって見えるかもしれません。
注目② 【ヘッドライト】
大きく変わったのはヘッドライトも同様です。アルファードメッキガーニッシュが食い込む、上下2段型になるほか、形状自体も大きく違うため、前後期の差は歴然ですが、ヴェルファイアは(未確認ではありますが)もしかしたら形状自体は前期と同じで、内部だけが違うという可能性も。ヴェルファイア、アルファードともに、最上級のエグゼクティブラウンジが3眼で、それ以外がシーケンシャルウインカーとコーナリングランプなしの2眼ライトとなっています。ただし2眼でも、有料オプションで、シーケンシャルウインカーとコーナリングランプ付きの2眼ライト、または同3眼ライトへレベルアップする選択も用意されています。
ヴェルファイア
↑ヴェルファイアはハイブリッド、ガソリンに関係なく、全グレードでインナーがブルーに。最上級の3眼ライトでは上段にハイローの3眼+ポジションライトバー、下段にコーナリングランプ+デイライトバーを装備。標準の2眼の場合、下段のレンズはデイライトバーのみ。
アルファード↑アルファードはレンズ形状自体が完全に違います。ヴェルファイアはインナーレンズカラーは全グレード共通ですが、アルファードはS系がブラック、G&X系がクロームと差別化されています。上級車、またはオプションで付くコーナリングランプは下段の根元に装備されます。
【ヘッドライトまわりではここにも注目!】
後期型の大きな話題となっているのが、光が内側から外側へ流れるシーケンシャルウインカーです。3眼ライトは標準装備、2眼ライトではオプションとしてグレードアップできます。
増えているシーケンシャルですが、後期型はテールレンズ側もシーケンシャル化。3眼ライトであればテール側も標準、それ以外のグレードは、ヘッドライトとのセットオプションとして搭載可能です。
注目③ 【テールレンズ&メッキガーニッシュ】
テールレンズと左右レンズをつなぐガーニッシュも変更されました。
ヴェルファイアはクリア、アルファードはレッド×クリアという構成は変わりませんが、形状は一見前後期で同じようにみえますが、同じサイズ内で、レンズの内容を大きく変更。ヴェルファイアはヴォクシーのように左右までメッキガーニッシュが食い込むなど、違いは歴然です。
ヴェルファイア↑極太の四角いファイバーLEDが光るインパクトのあるデザインとなり、バックは左右端のメッキ枠内に、(シーケンシャル)ウインカーはレンズ末端部分に横長にレイアウトされています。寒冷地仕様の場合、点灯写真の右下根元部分の黒い枠部分にリアフォグが組み込まれます(写真非装着)。
アルファード↑アルファードは前期を踏襲している感がありますが、ポジション&ブレーキのファイバーラインの専有面積が一気に拡大し、末端に(シーケンシャル)ウインカーとバックランプが組み込まれます。両端のフェンダー側のレンズは前期と形状が一見同じに見えますが、ゲート側レンズとつながる面の形状が違うため、単純に交換するだけではツラがあわないと予想されます。
ちなみに、もうひとつテールレンズで注目して欲しいのが、光源。
じつ後期テールは、ミニバンでは史上初(編集部調べ)となるフルLEDなんです! 前期ではウインカーやバックが通常の電球でしたが、後期からついにすべての灯体がLEDになりました!!
注目④ 【こんなところにも違いが】
アルファードのフロントナンバーベース
ヴェルファイアはバンパーに直付けのような味気ない仕様で、前後期で変わっていないようですが、アルファードは前後期でナンバーベースも違い、後期ではご覧のような立体形と、デザイン性のある形状となっています。
ドルフィンアンテナ標準化
前期では、オプションの追加の仕方でごく一部の組み合わせだけで搭載されていたというドルフィンアンテナが、後期から全車標準装備になりました。そのため全高も55㎜高くなっています。ドルフィンアンテナはその形状もさることながら、機能性もポイント。ガラスに貼るフィルムアンテナよりも、前後左右と全方位から電波を安定して受けやすいという、受信感度的に有利な形状とのことです。
メッキドアモール標準化
今回のマイチェンの1つのトピックスが、最上級グレードである「エグゼクティブラウンジ」に、エアログレードが追加となったことですが、じつはそのエグゼクティブラウンジのエアログレードだけ、ドアサイドに専用メッキモールが付いています。通常車のエアログレードには付いていない装備で、純正のドアパネルに組み込まれています。
注目⑤ 【ボディカラーに新色が!】
後期では色設定も見直されており、前期にあった「グレーメタリック」「シルバーメタリック」「グレイッシュブルーマイカメタリック」の3色が廃止となったかわりに、薄茶系の「スチールブロンドメタリック」、濃茶系の「グラファイトメタリック」、さらに写真に赤系の「ダークレッドマイカメタリック」が追加されています。アルファード&ヴェルファイア共通(ともに全7色設定)。
とくに注目の「ダークレッドマイカメタリック」は、Lクラスミニバンでは初採用となる色とのことです。落ち着きのある赤という、かなり渋目な色です。60ハリアーやランクルなどでも採用されている色です。目立つ色だけに、後期の大きな目印になりそうです!
ちなみに、サイドやリアバンパーなどはどう!?
サイドは先述した「エグゼクティブラウンジ」のエアログレードのみ変更されていますが、それ以外は前期と同じ。リアバンパーも、リアウイングも前期と同じとのこと。エアロパーツも前期用がそのまま装着できるはずです!
次期型アルファード&ヴェルファイアはどうなる!?
5月1日にアルファード 特別仕様車 S“TYPE GOLD”および、ヴェルファイア 特別仕様車 Z“GOLDEN EYES”が発売されています。いまだ次期モデルは発表されていませんが、一説ではアルファードに統合され、ヴェルファイアが廃止されるかも!?なんていう話も。いずれにしろ数年以内に新型モデルが発売されることになることは確実なので、続報を楽しみに待ちましょう!
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