86専用カーボンドア、その衝撃的な「軽さ」を目撃せよ!
いまだかつて、ここまで徹底的にやるメーカーはあったのだろうか? 現在、シルクブレイズスポーツが「トヨタ86」用のドアをカーボンで製作中。発売時期は未定で、商品化までにはもう少し時間がかかりそうだが、今回、その実物を特別に拝見させて頂いた。
SILKBLAZE SPORTS
TOYOTA 86
CARBON DOOR
まず驚いたのは、その形状が純正と瓜二つであったことだ。情報を電話で聞いた時は、てっきり、純正のドアの外側にカーボン柄のシートを貼ったモノだと思っていた。いわゆる、見た目だけのなんちゃってカーボン。
純正ドア
カーボンドア
しかし、実際は大違い。そこにはフルカーボンのドアがあった。製法までは教えて貰えなかったが、形状は純正と全く一緒。外側も内側もドアノブ部分も、全て一緒で、純正のドアがカーボンで再現されていた。
純正ドア
カーボンドア
加工が難しいとされるカーボンで、こんなにも精密な造形が可能なのは、やはり、シルクブレイズスポーツの技術力の賜だろう。
「形状を純正と一緒にすることで、外した純正部品を元通りに戻すことができます。ドアノブも、内張りも、窓も、スイッチも、そして、各配線も。軽量化を優先して剥き出しにしたレース車輌もありますが、そうではなく、カッコ良さや機能性もしっかりとしたモノにしたかったんです。ですから、形状は純正と一緒。そして、室内に乗っている時も違和感のない見た目であることにこだわっています」とシルクブレイズスポーツの広報の筒井サン。
▍「純正ドア」と「カーボンドア」の重量比較
せっかくの機会なので、「純正ドア」と「カーボンドア」の重量を比較することに。計測するまでもなく、カーボンドアの方が軽いに決まっているが、果たしてどれぐらいの差があるのか。
純正ドア 18.92㎏
カーボンドア 5.51㎏
その差はなんと13.41㎏。これはドア1枚分なので、単純計算で2枚分に換算すると、「26.82㎏」という、とんでもない差になった。約27㎏というと、小学校低学年の子供一人分の重さ。それをドア2枚で軽量化させてみせる。やはり、軽さを追求する上では、カーボンはこの上ない絶対的な存在である、というのがよく分かる。
「トヨタ86という車輌は特別で、非常にコアなユーザーが多いんです。徹底的にチューニングをして、同時に鍛造アルミを履かせてバネ下重量を削ったり。でも、そのやり方ではどうしても限界が出てきます。
シルクブレイズスポーツが、このアイテムで提案したいのは、限界を突破する圧倒的な軽さ。サーキットで本気の走りを楽しんでいる方々に、ぜひ、装着して頂きたい。約27㎏も車重が変わったら、間違いなく走りも変わりますからね」。
トヨタ86前期 フロントリップ仕様
トヨタ86前期 フルバンパー仕様
トヨタ86後期 フロントリップ仕様
ちなみに、カーボンドアを目処が立ち次第、今度はカーボンルーフの開発に取りかかるそうだ。純正の屋根を外し、カーボンの屋根に付け替える。話を聞いただけで、思わずワクワクしてくる。果たして、何㎏の軽量化になるのか?
シルクブレイズスポーツの発想力、そして、技術力を見せつける、トヨタ86専用カーボンパーツ。繰り返しになるが、いまだかつて、ここまで徹底的にやるメーカーはあったのだろうか? 完成が楽しみでならない。
◉86パラダイス|86好き集まれ!
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