フェラーリが「Icona」シリーズの新モデルとして「Daytona SP3」を発表

フェラーリはFerrari Monza SP1、SP2に続くFerrari Iconaの新モデルとして「Daytona SP3」を11月21日に披露しました。1960年代に活躍した伝説のスポーツプロトタイプをインスピレーションとする限定生産のタルガモデルで、2021年フェラーリ・フィナーリ・モンディアーリの一環として、ムジェロ・サーキットで発表しました。

新IconaのDaytona SP3という車名は、あの伝説の1-2-3フィニッシュを彷彿とさせ、モータースポーツにおける比類ない地位をフェラーリが獲得する上で貢献したスポーツプロトタイプにオマージュを捧げています。

Daytona SP3のデザインを支えるのは、対照的な要素が生み出す美しい相互作用です。見事に彫り込まれた肉感的なフォルムとシャープなラインが交錯する様は、エアロダイナミクスの重要性が急速に高まっていた頃の330 P4や350 Can-Am、512 Sといったレーシングカーのデザインに通じます。

着脱可能なハードトップを備える「タルガ」ボディという大胆な選択も、スポーツプロトタイプの世界に倣っています。これによってDaytona SP3は、胸躍るドライビング・プレジャーに加えて、使いやすいパフォーマンスも兼ね備えるモデルとなりました。

Daytona SP3は技術面でも、既に1960年代にレースで取り入れられていた洗練されたエンジニアリング手法をインスピレーションとしています。当時と同じように、前述の3つの基本要素に関して努力を重ねることで、最大のパフォーマンスを達成したのです。

Daytona SP3は、自然吸気V12エンジンをミッドリアに搭載する、レーシングカーの典型的レイアウトを採用しています。異論の余地なくマラネッロを最もよく象徴するエンジン形式であり、しかもこのパワーユニットは、フェラーリ史上最高の840 cvもの出力を発生し、最大トルクは697 Nm、最高回転数は9500 rpmに達します。

シャシーはF1の技術を活用した完全なコンポジット製で、この技術がロードカーで使われたのは、マラネッロのスーパーカー、LaFerraria以来です。シートはシャシーと一体化しており、重量削減とともに、レーシングカーに似たドライビングポジションを実現しています。

 

 


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