北米トヨタのグリーンカラー

「緑」だけで5色を設定 北米トヨタこだわりのグリーンカラー

クルマのボディカラーには赤、青、黄色、白や黒など、色とりどりの種類が設定されています。その中でも「緑」のクルマについては、どんな印象をお持ちでしょうか?自然?穏やか?感じ方は人それぞれですが、緑と一口に言っても微妙な色合いによって受ける印象は全く異なります。今回は北米トヨタがこだわった「緑」のラインナップについてご紹介いたします。

北米トヨタが歩んだグリーンカラーの歴史

トヨタグリーン

北米トヨタのグリーンカラーの始まりは、ランドクルーザーがアメリカに輸入された1958年に遡ります。当時はミリタリー風のオリーブグリーンが人気だったようです。その精神は今でも引き継がれており、TRDタコマなどでアーミーグリーンは採用されているんですよ。
「グリーンは楽しい、グリーンはカッコイイ、そしてグリーンは五感を刺激する」と北米トヨタは考えており、最初期では1つしかなかったグリーンカラーは、今では色合いの異なる5つに増えています。続いて、そのラインナップを一つずつ見ていきましょう。

北米トヨタが誇る 5系統のグリーンカラー

Lunar Rock(ルナロック)

Lunar_Rock

「月の岩」と名付けられた淡いグリーンカラー。TRD Pro 2021年モデルのキーカラーに選ばれたことで、現在注目度が高いカラーです。透明感のある幻想的な色合いは、まさに月が持つ神秘的なイメージに相応しいですね。ちなみに日本ではRAV4に採用されている「アッシュグレーメタリック」がこの色に相当します。

Hakone Green(ハコネグリーン)

Hakone_Green

富士の麓にある箱根ターンパイクから見える箱根の風景からインスピレーションを得た「ハコネグリーン」。箱根ターンパイクについてはアメリカで「日本で最も有名で愛されている自動車道路の一つ」として紹介されているようです。鮮やかなグリーンカラーは、芦ノ湖を囲む杉の木をイメージさせる深緑といったところでしょうか。「86 Hakone Edition」専用に開発されたこの色は、伝統的かつレーシーな雰囲気を86に与えています。

Alumina Jade Metallic(アルミナジェイドメタリック)

Alumina_Jade_Metallic

シエナに設定されたアルミナジェイドメタリックは宝石の翡翠がモチーフです。翡翠は繁栄の象徴として、日本の文化に深く結びついています。落ち着きのある大人っぽい色合いは日本のワビサビ文化と通じるものがあるかもしれませんね。日本国内では220クラウン後期のオプションカラー「ジャパンカラーセレクションパッケージ」の一つとして採用されていたので、ご覧になった方もいるのでは?その名も「翡翠(ヒスイ) / アルミナジェイドメタリック」です。

Sea Glass Pearl(シーグラスパール)

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海岸で曇った石のようなものを見たことがありませんか?あれがシーグラスと呼ばれるもので、海や川に捨てられたガラス瓶が長い年月をかけて表面と角を削られてあのような形になったそうです。曇りガラスのような質感と、なんとも言えない素朴な美しさが人気で世界中に蒐集家がいるんですよ。プリウスの定番カラーとして設定されており、自然が作り出す美しさとそれと共存する人間の営みを表しています。

Army Green(アーミーグリーン)

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2021年にルナロックが登場以前のTRD Proキーカラー。アメリカ国内で大人気のアーミーグリーンは、現地で活躍する軍隊とそれに対する北米トヨタの認識を象徴しています。2012年以降、北米トヨタは退役軍人と転職者、さらに彼ら彼女らの配偶者のキャリアを支援する活動を行っています。人気の理由は色の美しさだけではなく、北米トヨタが米国で行う社会貢献が認められていることの証でもあるのです。ちなみに日本国内では、FJクルーザーの特別仕様車にこのアーミーグリーンが設定されたことでも話題になりました。

 

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