【5分で読む&知る小話】インチアップに欠かせない、タイヤの外径あわせ。その計算法は!?

知らない人にとっては「へぇーそうなんだぁ」と、知っている人には「いまさら、そこ?」的な雑学を紹介する、大好評の「●分で読む&知る小話」。第5弾は、カスタム好きのオーナーが行う人気メニューである、「インチアップ」に直結する話題です。

インチアップ時に欠かせない要素の1つとして注意したい「タイヤ外径あわせ」ですが、そもそも外径計算ってどうやっているかご存じでしょうか!? その計算法を、5分で!

 

そもそもインチアップとは、タイヤの割合を減らし、ホイールの割合を拡大するカスタム術。クルマを真横から見ると、薄いタイヤ+大きいホイールは、格好いいですよね。
単純にホイールを拡大すればいいんじゃない!? との声も聞こえそうですが、タイヤの外径(真横から見た直径)をできる限り純正にあわせないと、スピードメーターに誤差が出たり、場合によってはナビの自車位置がずれたりするため、インチアップしても外径は基本同じレベルにするのがセオリーになっています。

大手タイヤメーカーのカタログなどにあるサイズ表には、該当タイヤの外径サイズが記載されています。その数値と、純正タイヤ外径の数値が近似するモデルを選ぶことが大前提となっています。

計算法は、「タイヤ幅」「偏平率」「インチ数」の3つから導き出せます。
具体的数値を挙げて説明した方が判りやすいので、順番を追って説明します!

例:215/60R17 の場合

STEP1:タイヤの高さ幅(厚み)を計算・・・・・A

まず、タイヤ幅に偏平率を掛けます。
●215(タイヤ幅)×0.6(偏平率×100)= 129㎜

タイヤは真円のため、高さ幅(A)は2箇所計算する必要があります。
●129×2=258㎜

STEP2:ホイールの高さを計算・・・・・B

次にホイール分の高さを計算。1インチ=2.54㎝ですが、ミリ単位の25.4で計算します。
●17(インチ数)×25.4=431.8㎜

 

STEP3:タイヤの厚みと、ホイールの高さを合算・・・・・A+B

あとはAの数値とBの数値を合計すれば完了です。
●258(A)+431.8(B)=689.8㎜

今回のサイズでは、この「689.8㎜」(約690㎜)がタイヤ外径と呼ばれるものです。
今後インチアップを検討している方は、まず純正タイヤサイズを見て、その外径を確認してみてはどうでしょう?

 


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